研究開発環境in2021

どうもJrです。

去年開発環境としてWindows上でLinux環境を再現するWSLについて解説しました。

実際WSLは便利だと思うし、今でももちろん使っているのですが、最近別の環境も使い始めたので、今回はその紹介をしてみようかなと思います。

ちなみにWSLの解説をした記事はこちらになります。

WSLでの環境構築についてのお話
Windows 10搭載のPCにWSLを導入する方法を解説している記事となります。

興味があれば読んでみてください。

では今日の内容にいってみましょう!

研究に何が必要か

まずそもそもの前提として、自分が研究をする時に必要なものが何なのかを書いておこうかと思います。

自分は数値解析に関する研究をしているので、プログラミングは必ずする必要があります。実はプログラミングはそこまで好きではないんですが、それは一旦置いておきます。

プログラミング言語としては場合によっていくつかの言語を使い分けるんですが、大体はMATLABとC++を使います。

そして、研究成果をどこかで話すときにはスライドを作る必要がありますし、論文を執筆するには文書作成をする必要があります。

自分はスライドに関しても論文に関してもTeX、あるいはLaTeXというソフトを用いています。

スライドに関しては普通にパワポやKeynoteを使っている人が多いんですが、自分はレイアウトなどを考えるので面倒苦手なので、スライドもTeXを使って書いています。

論文に関しては、理系、特に数学関係の研究をしている人はほぼ例外なくTeXで書いていると思います。TeXを使うと数式を綺麗に書けるんですよね。

余談ですが、WordpressにもTeX形式により数式を入力できるプラグインがあって、実は自分のブログでもこのプラグインを導入しています。

例えばこの記事なんかに出てくる数式はこのプラグインを使っています。

tanの微分を微分の定義から計算してみる
今回はsin,cosに続いて最後の三角関数であるtanの微分を定義に則り計算してみようという記事になります。他の二種類と比べると少し計算がややこしいですが、そこまで難しいわけではないので一度は計算してみるといいと思います。

そういえばTeXに関する話はしていなかった気がするので、プラグインの話も含めていつか記事にしたいところ。

とりあえず自分が研究をするために必要なモノをまとめておくと、

  • プログラミング環境(特にMATLABとC++)
  • TeX環境

の二つが必須です。逆に言うと、これら二つの環境さえあれば大体研究が進められるということです(もちろん、文献や論文、式変形を行うための紙とペンなども必要ですが今回は置いておきます)。

これらの環境はWSLとMATLABをインストールすれば整います。

でも最近は少し違う環境で作業をすることが多いです。次はなぜ環境を変えようと思ったのかを説明したいと思います。

なぜ別環境を考慮したか

別環境を考慮した理由としては、複数端末で作業をすることが多くなってきたのが大きいです。

各端末で環境を構築し、gitを利用して各端末にデータを移行して複数端末を行き来していたんですが、中々面倒くさい。

そこで、せっかくデータ管理にインターネットを使っていたので、どうせならプログラミングやTeX環境にもクラウドサービスを使おうと思いました。

TeXにもMATLABにもクラウドサービスがあるのを最近知ったので、折角だから使ってみようって流れなんですけどね。

今更ながらTeXのソースやMATLABのコードだけでなく、論文とかもクラウドストレージに置くようになったんですが、やはりかなり便利ですね。

端末のストレージを圧迫することがなくなるし、いろんな端末から同じようにアクセスできるのも偉いところ。

ということで、クラウドをどうやって使っているのかを書いていこうかと思います。

現在の環境

TeXの環境とプログラミングの環境、それから論文の整理法について簡単に書いていきます。

TeXについて

まずはTeXの環境については、CloudLaTeXというサービスを使っています。

これは名前の通りクラウド上でTeXのコンパイルなどが行えるサービスで、クラウドストレージとしても使えます。

登録時に学生なら学部、社会人なら職種などを聞かれますが、多分研究職じゃない人でも利用できると思います。

また、自分は使っていないのでよくわからないんですが、確かdropboxとの連携もあるはずで色々便利そう。

サービス自体は昔から知っていて、使用も検討していたんですが、当時iPadでの利用が対応していなくてその時は使いませんでした。

その後、気づいたらiOSも対応されていたのでiPad Proで使ってみたら便利だったのでそのまま使っているって感じです。

プログラミングについて

続いてプログラミング環境、特にMATLABの環境について。

最近知ったんですが、MATLABにもMATLAB Onlineという機能があって、ブラウザ上でほぼ完全にMATLABを利用できます。

ファイル類はMATLAB Driveというクラウドストレージに保存できます。

また、iOS(Androidもかな?)にはMATLAB Mobileというアプリがあって、これもほぼMATLAB Onlineと同じように使えます。

MATLAB OnlineやMATLAB Mobileを使えば、MATLABを自分のマシンにインストールせず使えるし、もちろん複数の端末から同じように扱えるのでかなり便利です。

MATLABって結構サイズが大きいのでストレージを圧迫しがちだし、バージョンが新しくなるたびインストールするのも面倒ですしね。

C++に関しては、Googleのcolaboratoryをいい感じに使うことでクラウド上で実行できる環境を一応作れます。ちょこっとだけ面倒ですけどね。
こちらについてもいつか備忘録がてら記事にすると思います。

論文について

論文については、いろんな端末に保存していたのでどこに何があるのかわからなくなっていました。

ここでいう論文とは、自分で執筆しているものではなく、研究の参考に読む論文ですね。

色んな端末に散らばっているのは流石にまずいと思ったので、Googleドライブ上に一個ディレクトリを作成してそこにまとめて置いてみました。

色んな端末に置いていた関係で、少しだけ移行が面倒でしたが、手間をかけて移行して正解でした。

あの論文読みたいなって思った時にすぐ読めるのは今更ながらストレスフリー。

もっと早くやっておけば良かったです。

まとめ

ということで、今回は最近の自分の開発環境を説明してみました。

複数端末での作業が増えたので、可能な限りクラウドを利用してみたのですが予想以上に便利でした。

多くの人は既にクラウドを利用しているとは思いますが、もしまだの人は試してみてもいいと思います。便利なのでおすすめです。

ではまた!

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