デッキ構築型ローグライト『Inscryption』レビュー|サイコな雰囲気とゲームシステムが魅力の良作!

こんばんは、じゅにあです。

今回はタイトルの通り、『Inscryption』というデッキ構築型のローグライトゲームを一応クリアしたので、ネタバレにならない程度にレビューをしていきたいと思います。

と言っても、このゲームはどうやら何週かクリアすることでちゃんとしたクリアになるっぽくて、自分はまだ一回最後のボスを倒しただけなので、クリアしたと思っているだけでもしかしたら本当はクリアできていないかもしれません。

ひとまず、ラスボスっぽいやつを一回倒した段階でのレビューという事で。

実はクリアしたのは二週間くらい前なので、若干記憶があやふやになっていますが、思い出しながら書いていこうと思います。

簡単に感想を書いてしまうと、狂気的な空気感とよりTCGライクなゲームシステムが魅力のゲームで、非常に面白かったです。

カードゲームが好きな人には全力でおススメしたいし、そうじゃなくても頭を使うゲームが好きならかなりおススメです。

以下ではもう少し詳しく感想を書いていきます。

Inscryptionとはどんなゲームか?

まず、Inscryptionがどんなゲームなのか簡単に説明します。

Inscryptionとは一言で言うといわゆるデッキ構築型のローグライトゲームで、このジャンルのゲームとしては、Slay the Spireが一番有名だと思います。

ゲームの進行としては、下の画像のようなマップから進むルートを選択し、選択したマスに応じて戦闘やカードの強化をしていき、最後に現れるボスを倒すことでステージクリアとなります。

マスによってバトルがあったりカードの取得や強化ができたり

ゲームの進行そのものはSlay the Spireと同じような感じですね。戦闘終了後にカードをもらえるのも一緒です。

ただ、細かいシステム面、特に戦闘面では異なる部分も多く、全体的なプレイ感というのはかなり異なります

この辺の話は後で詳しく行いますが、Inscryptionはプレイ感覚がMTGやハースストーンといったTCGやDCGに近く、個人的にはSlay the Spireより好みのゲームシステムです。

元々はSteamで販売されていたゲームですが、最近ではPS4やPS5、Switchでも販売されており、色々なハードで遊ぶことができます。

Inscryptionをプレイした感想

ここからはInscryptionを一通りプレイした感想を書いていこうと思います。

TCGライクなゲームシステムが面白い

まずはゲームシステムに関するお話で、Slay the Spireと比較した時にかなりカードゲームライクなシステムになっています。

戦闘画面を見るだけでも割とわかるかもしれないので、それぞれの戦闘画面を載せますね。

まずこちらがSlay the Spire。

Slay the Spireの戦闘画面

次にこちらがInscryption。

Inscryptionの戦闘画面。手前が自分のカード(まだプレイしていない)で、奥が相手のカード。

感覚的な説明をすると、Slay the Spireがカードを使って行動を決める感じなのに対して、Inscryptionはよりダイレクトにカードゲーム的なシステムです。

Slay the Spireでは自分のキャラと相手のキャラが対峙しており、カードによりワザを選択し戦います。ワザ選択がカードになったRPGって言う表現がしっくりくるかも。

一方、Inscryptionでは自分と相手はそれぞれカードゲームのプレイヤーで、お互いにカードをフィールドにプレイしていき相手のライフポイントを削った方が勝ち、というシステムです。

他にも異なる点はいくつかあります。というより、戦闘面においては全く別物です。

いくつか例を挙げると、まずキャラクタのHPに関するルールが異なります。

Slay the Spireでは自キャラ(戦うキャラ)の体力はステージ全体を通して持ち越しで、戦闘が終わっても回復することはありません。

一方、Inscryptionでは自キャラ(カードゲームのプレイヤー)の体力は試合ごとに全回復します。

全回復っていうと実は正確ではないんですが、とりあえず前の試合の状態というのは引き継がれません

それから、デッキ切れに関するルールも異なります。

Slay the Spireでは試合中にデッキが切れたら捨て札を混ぜて再びデッキにしてプレイを続ける、ドミニオンのようなシステムになっています。

一方、Inscryptionではデッキが切れたとしても捨て札を再びデッキにするということはありません

デッキ切れになったからといってすぐに負けるというわけではないんですが、そこからはペナルティ的に相手の場に強いカードが出始めるので、かなり厳しい状態になってしまいます。

ちなみにカードを引くときはデッキから引くかリス(ノーコストで使えるカードでほぼ他のカードのコストとして使われる)を引くかを選ぶことができて、リスとデッキ両方が切れた場合に初めてデッキ切れになります。

なので、あまりデッキ切れは起こらないんですがたまに起きうるので頭の片隅置いておくといいかも。

カードのプレイに関するお話をしていなかったので簡単に説明しておくと、カードをプレイできる場所はお互い4箇所ずつで、使いきりのスペルカードみたいなものはありません。

また、大抵のカードはプレイする際にコストを支払う必要があって、例えば自分の場のカードをいけにえに捧げることで支払うことが出来ます。

右上の雫マークがコスト。この場合はいけにえ一体でプレイできる。左下が体力で右下が攻撃力。

他にも『骨』を支払ってプレイするカードもあるのですが、説明は省略します。

先ほども書いた様に、リスはノーコストで使えるので、基本的にはリスから強いカードにつなげていくという形になります。

ターン中のカードのプレイ枚数に制限はないので、自由にカードを出すことができますが、ドローはデッキから引くかリスを引くかの二択なので、リソースはかつかつになりがちでしたね。

リスを引くべきなのか?新しいカードを引くべきなのか?を適切に判断する必要があり、それがまた面白いです。

とまあこんな感じで結構TCGライクなゲームシステムで、これが本当によくできています

丁寧に相手のカードを処理していくべきなのか?ライフを詰めるべきなのか?リスが必要なのか新しいカードが必要なのか?など判断すべきことがとても多い。

判断すべきことが多いのでミスもしがちですが、しっかりとプレイ出来た時の気持ちよさはひとしおです。

程よい難易度で歯ごたえのあるゲームプレイが楽しめる

カードゲーム部分に関してもデッキ構築部分に関してもなんですけど、難易度が非常に丁度良かったです。

もちろんそんなのは人によると思うので、あくまで自分にとって丁度良い、という話ですね。

デッキ構築部分に関しては、割と何となくで構築していてもクリアまでは漕ぎ着けることが出来ました。

というのも、自分いわゆるリミテッドがめちゃくちゃ苦手で、良い感じのデッキを作るのが苦手なんですよ。デッキビルダーとしての才能も一切ありません。

なので、Inscryptionにおいてもデッキのカードと種族(説明をし忘れてましたがカードには種族があります)が一致してるしこのカード取るかーくらいの気持ちでプレイしていたんですが何とかなりました。

こっちのデッキに応じて相手の強さも変わってるのでは?と思うくらいの心地よい難易度です。

また、カードバトルにおいては相手が次に使ってくるカードが分かる仕様なので、ある程度先の展開が予想できるようになっています。

一番奥に置かれているカードが次に相手がプレイしてくるカード

なので最善手を取りやすいです。

その分、なのかはわからないですがあまりに的外れなプレイをするとあっさり負けます

そういう意味でも難易度は丁度いいですね。良い緊張感を持ちながらプレイできます。

相手の手が分かるという部分も相まって、少しパズル的な要素もあります。

という文章を書いていて思ったんですが、カードゲーム自体ある種パズルゲーム的な要素がありますね。

Inscryptionでは特にパズルゲーム的な要素が顕著なのかなと思います。

独特の空気感が刺さる人には刺さる

またしてもSlay the Spireとの比較になってしまうのですが、Inscryptionはストーリー性があるというか独特の空気感がある作品になっています。

山小屋みたいなところで、その小屋の主と対話する、みたいな形式でゲームが展開していくのですが、その小屋の主が狂気じみていたりカードのデザインも少し不気味だったり。

不気味に眼だけ光っている小屋の主

また、小屋の中を探索することもできるのですが、飾られている装飾品も不気味です。

全体的にサイコホラー的というか猟奇的というか、そんな空気感があります。

また、ここでは書きませんがストーリー性もあるので、カードゲームとして楽しいだけではなくストーリーが気になる!という楽しさもあります。

自分自身まだ完全なストーリークリアは出来ていないので、どうやって物語が完結するのか楽しみです。

かなり独特な空気感なので、合わない人は合わない(怖いと感じる人もいるかも?)と思いますが、好きな人はめちゃくちゃ好きだと思います。

ちなみに自分は嫌いではないけど大好きでもない、といった感じです。

まとめ

ということで、今回はInscryptionのラスボスを倒したっぽいので、ひとまずこの段階での感想を書いてみました。

独特な空気感とTCGライクなゲームシステムがかなり面白くてかなりおススメです。

割とストーリーがある作品なので、繰り返しプレイにどこまで耐えられるのかなども気になるので、今後ももう少しプレイしてみたいと思います。

ではまた!

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