どうもこんばんは、Jrです。
少し久しぶりの数学関連の話題になります。
以前の記事での微分を定義に基づいて計算しました。今回は同じ三角関数の微分と言うことで、の微分を定義に基づいて計算してみようと思います。
なお、の微分に関する記事はこちらになります↓
の微分に関しても、実際の計算では結果をそのまま公式的に使うことが基本で、定義に基づいて計算をする場面はあまりないと思います。
ですが微分の定義を理解するいい練習問題だと思うので、一度は自分で計算してみるのもいい経験になると思います。
では計算をしていきましょう。
問題:(cosx)’を定義に基づいて計算せよ
次の微分を「定義に基づいて」計算する問題を考えます。
ここで、はによる微分を表すものとします。
なお、有名な事実(公式)として、の微分は
であり、これは覚えてしまった方がいいです。と、言うよりも、練習問題を繰り返している間に勝手に覚えてしまうと思います。
今回の問題では、定義に基づいて同じ結果を導いてみましょう。
証明
この証明においても本質的となるのは加法定理とに関する微分、
(1)
の二つです。
まず、微分の定義から、
(2)
となります。ここで、2行目への変形で加法定理を、4行目への変形で(1)式を用いています。
さて、残っている項について、
(3)
となるので、(2)および(3)より、
(4)
が得られました。
ちなみにのグラフはこんな感じになります。
おわりに
というわけで今回はの微分を定義に基づいて導きました。
改めて計算するとの微分の時と同様、加法定理との極限が非常に重要な役割を果たしていることがわかりますね。
実際、この二つはとても重要なのでどちらもよく理解しておきましょう。加法定理に関してはまだ当ブログでは解説していないので、いずれ解説出来たらなと思っています。
現状は自分の思いついた順で記事を書いていますが、数学に関してはある程度体系的にまとめたら自分の復習になるし、記事も読みやすくなるので、徐々にいろんな話題について書いていきたいですね。
ではまた。
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