cosの微分を定義通りに計算してみよう

数学

どうもこんばんは、Jrです。
少し久しぶりの数学関連の話題になります。

以前の記事で\sin{x}の微分を定義に基づいて計算しました。今回は同じ三角関数の微分と言うことで、\cos{x}の微分を定義に基づいて計算してみようと思います。

なお、\sin{x}の微分に関する記事はこちらになります↓

sinの微分が出来ないのは相当まずいよねって話

\cos{x}の微分に関しても、実際の計算では結果をそのまま公式的に使うことが基本で、定義に基づいて計算をする場面はあまりないと思います。
ですが微分の定義を理解するいい練習問題だと思うので、一度は自分で計算してみるのもいい経験になると思います。

では計算をしていきましょう。

問題:(cosx)’を定義に基づいて計算せよ

次の微分を「定義に基づいて」計算する問題を考えます。

    \begin{align*}(\cos{x})'\end{align*}

ここで、'xによる微分を表すものとします。

なお、有名な事実(公式)として、\cos{x}の微分は

    \begin{align*}(\cos{x})' = -\sin{x}\end{align*}

であり、これは覚えてしまった方がいいです。と、言うよりも、練習問題を繰り返している間に勝手に覚えてしまうと思います。

今回の問題では、定義に基づいて同じ結果を導いてみましょう。

証明

この証明においても本質的となるのは加法定理と\sin{x}に関する微分、

(1)   \begin{align*}\lim_{x \to 0} \frac{\sin{x}}{x} = 1\end{align*}

の二つです。

まず、微分の定義から、

(2)   \begin{align*}(\cos{x})'& = \lim_{h \to 0} \frac{\cos{(x + h)} - \cos{x}}{h} \nonumber \\&= \lim_{h \to 0} \frac{\cos{x} \cos{h} - \sin{x} \sin{h} -\cos{x}}{h} \\&= \cos{x} \lim_{h \to 0} \frac{\cos{h} - 1}{h} - \sin{x} \lim_{h \to 0} \frac{\sin{h}}{h} \nonumber \\&= \cos{x} \lim_{h \to 0} \frac{\cos{h} - 1}{h} - \sin{x}\end{align*}

となります。ここで、2行目への変形で加法定理を、4行目への変形で(1)式を用いています。

さて、残っている項について、

(3)   \begin{align*}\frac{\cos{h} - 1}{h} &= \frac{(\cos{h} -1)(\cos{h} + 1)}{h (\cos{h} + 1)} \nonumber \\&= \frac{\cos^2{h} -1}{ h (\cos{h} +1)}  \nonumber \\&= \frac{\sin^2{h}}{h (\cos{h} + 1)}  \nonumber \\&= \frac{\sin{h}}{h} \cdot \frac{\sin{h}}{\cos{h} + 1}  \nonumber \\& \to 1 \cdot \frac{0}{2} = 0~ (as~h \to 0 )\end{align*}

となるので、(2)および(3)より、

(4)   \begin{align*}(\cos{x})' = -\sin{x}\end{align*}

が得られました。

ちなみにy = \cos{x}のグラフはこんな感じになります。

y=cosxのグラフ

おわりに

というわけで今回は\cos{x}の微分を定義に基づいて導きました。

改めて計算すると\sin{x}の微分の時と同様、加法定理と\sin{x}/xの極限が非常に重要な役割を果たしていることがわかりますね。

実際、この二つはとても重要なのでどちらもよく理解しておきましょう。加法定理に関してはまだ当ブログでは解説していないので、いずれ解説出来たらなと思っています。

現状は自分の思いついた順で記事を書いていますが、数学に関してはある程度体系的にまとめたら自分の復習になるし、記事も読みやすくなるので、徐々にいろんな話題について書いていきたいですね。

ではまた。

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